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しかぱっち

Author:しかぱっち

ダジャレ図鑑
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ネタありません。。

以前の5/14・16のPalytoxinのネタが好評(?)だったので続き。
参考文献はWu CH. Toxicon. 2009 Mar 6. です。
そのまま論文の一部分を載せたいところですがCopyrightに抵触するのでご勘弁を。

パリトキシンとその類似化合物が検出された報告のあるなまものたちと産地、報告年です。
学名をクリックするとGoogleの画像検索結果がでてきます。

スナギンチャク類
Palythoa caribeaorum ジャマイカ68年
Palythoa mammilosa ジャマイカ74年
Palythoa tuberculosa 沖縄69年  俗にいうイワスナギンチャク
Palythoa toxica ハワイ71年
Palythoa vestitus ハワイ74年
Palythoa aff. margaritae 日本04年
Zoanthus solanderi カリブ海95年
Zoanthus sociatus カリブ海95年

渦鞭毛藻類
Ostreopsis lenticularis カリブ海94年
Ostreopsis siamensis 沖縄95年
Ostreopsis mascarensis インド洋04年
Ostreopsis ovata イタリア06年08年

藻類
Chondria armata 日本85年

イソギンチャク類
Radianthus macrodactylus セイシェル92年

多毛環虫類
Hermodice carumculata カリブ95年

カニ類
Lophozosimus pictor シンガポール93年95年
Demania reynaudii フィリピン88年
Platypodiella spectabilis カリブ海95年

魚類
Alutera scripta (filefish) 沖縄69年 ソウシハギ?
Melichtys vidua (trigger fish) ミクロネシア87年 クロモンガラ?
Ypsiscarus ovifrons (parrot fish) 日本87年
Decapterus macrosoma (mackerel) フィリピン89年
Herklotsichthys quadrimaculatus (sardine) マダガスカル99年 モロ?
Epinephelus sp. 日本02年


論文報告ベースなので、実際はもっともっともっとあるでしょうね。
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2009/05/27(水) 04:06 | コメント:5 | トラックバック:0 |
超レア生体を購入しました。

CIMG6868.jpg

ナマコのアルビノ個体です。
ナマコのアルビノは自然界では稀でマナマコの場合では2万分の1くらいの確立だとか。
ちなみにこの個体は何という種類のナマコのアルビノかはわかりません。ナマコの種類って多くてよくわからない。。

デトリタスいっぱいの我が家のレッドシーマックスでどんな働きを見せてくれるのか楽しみだ。

ナマコが死ぬとサポニンを出して魚が死にいたるというお話をよくききます。
以前都内の某老舗ショップでナマコが大型水槽内でPHに吸い込まれてミンチになったところに遭遇したことがありましたが、店員さんはテンテコマイでしたね。


サポニンについてwikiでチョット調べてみました。メンドクサイのでコピペ↓
サポニン (saponin) とは、ステロイド、ステロイドアルカロイド(窒素原子を含むステロイド)、あるいはトリテルペンの配糖体で、水に溶けて石鹸様の発泡作用を示す物質の総称である。多くの植物に含まれ、また一部の棘皮動物(ヒトデ、ナマコ)の体内にも含まれる。界面活性作用があるため細胞膜を破壊する性質があり、血液に入った場合には赤血球を破壊(溶血作用)したり、水に溶かすと水生動物の鰓の表面を傷つけることから魚毒性を発揮するものもある。サポニンはヒトの食物中で必要な高比重リポ蛋白つまりコレステロールの吸収を阻害したりする。こうした生理活性を持つ物質の常で作用の強いものにはしばしば経口毒性があり、蕁麻疹や多型浸出性紅斑を起こす。特に毒性の強いものはサポトキシンと呼ばれる。構造の類似した物質でも、強心配糖体(ジギタリスのジギトキシン、ジゴキシンなど)や植物ステロール配糖体は普通サポニンには含めない。血液に対する溶血性を調べる実験においては、陽性対照薬として使用されることがある。
・・中略・・・
魚毒性のあるもの(エゴノキの果皮など)は魚の捕獲に用いたというが、日本で昔からこの用途に使われたと伝承されているエゴノキの果皮を使った実験で即効性の魚毒性は案外低く、即効的な麻痺効果のあるサンショウと比べて毒流し漁にはそれほど適していないとする実験報告もある。

さらに調べてみるとナマコのサポニンはHolitoxin(Holothurin)とよばれ、その抗真菌作用から水虫薬として商品化されているようだ。
なまこ石鹸なんてのもある。
ふ~ん。

さてココでクイズです。
この記事の中で大ウソこいている部分があります。
それはどこでしょう?
判ったらスゴイ!

2009/05/22(金) 05:59 | コメント:9 | トラックバック:0 |
今日は私のFC2ブログ1周年を記念して新しいカテゴリを新設しました。
その名も「見えない敵」です。。うーん、ネーミングがイマイチかな。。。

さて今日は1周年ですし、チョ~~~長い記事となります。ほとんどコピペですが。。

先日のパリトキシン中毒ネタがおもったより反響があったので、続いては中毒ネタではなく感染ネタ。はっきりいってアクアテンション落ちます。先にお詫び申し上げますm(--)m

猛威をふるっている新型インフルエンザも注意しなければいけませんが、
アクアリストはMycobacterium marinumにも注意しなければいけません。

Mycobacterium marinumは細菌ですので当然見えません。結核菌と同じMycobacterium属の細菌です。
アクアショップ店員、水族館職員、魚卸売業者、水産加工業者、漁師、釣り吉(?)の職業病ともいってもいいほど有名らしいです。
淡水海水限らずアクアリストの感染の報告例も多い。

ほとんどが創傷部からの経皮感染なので、水槽をいじるときは手に傷をつけない、傷のついた手で触らないといったことがもっとも有効な感染防止策でしょう。可能であれば手袋もつけたいところですね。

さて症例ですが、世界でもっとも権威ある総合医学誌The New England Journal of Medicineにフリーのフルテキストが載っていました。出典さえ書けば写真を載せられるかな。



ここから先は勇気のある方だけみてください。




N Eng J Med.2004 350;9:e8
13f1[1]


ペットショップの店員さんらしい。毎日水槽掃除するのが日課で手袋をしていなかったらしい。
この症例は4ヶ月の抗結核薬の内服で治ったようですが、いろいろな報告をみてみると薬が効かないケースもしばしばあり、極端に治療が遅れると整形外科的手術が必要となるようです。ヘタすれば指を切除しなければいけないかも。。
他の報告を見る限りではテトラサイクリン系やマクロライド系、ニューキノロン系の抗生剤や抗結核薬が特効薬となりますが、長期服用しなければいけないのが難点。

この論文を解釈する限りではMycobacterium marinumにとってハッピーな温度が24~32℃とあるので手足などの末梢の皮膚感染が多いようです。体温が高い内蔵組織へは播種しにくいのでしょうが、外気温の影響をうける肺では感染報告もいくつかあります。

感染しないのが一番ですが、明日は我が身と思って初期症状を覚えておくのも必要なことだと思います。海外の報告をみるのはなにかと大変なので国内での過去25年間の報告を見てみました。
ざっと200編以上はでてきます。
オンラインで抄録がGETできたもののうちからアクアリストに関連の深そうな論文を並べてみます。

Source:皮膚科の臨床(0018-1404)50巻7号 Page833-838(2008.07)
Abstract:症例1(3歳女児)、症例2(52歳女性)、症例3(53歳女性)。前腕の浸潤性紅色結節を主訴とした。症例3では病理組織学的に炎症性肉芽腫の形成があった。全例、抗酸菌染色で短桿菌(+)、抗酸菌培養(+)、結核菌およびMycobacterium(M) avium complex同定(PCR法)(-)であった。DNA-DNAハイブリダイゼーション法による抗酸菌同定で、症例1はM. marinumを、症例3はM. chelonaeが同定された。症例2は菌発育不良で検査不能であった。症例1はクラリスロマイシン(CAM)投与で治癒したが、皮下に石灰化が残った。飼育していた金魚の組織片からM.gordonaeが同定された。症例2は種々の化学療法に抵抗性を示し、外科的療法を選択して良好な結果が得られた。一方、症例3は高度免疫抑制状態で肺の浸潤影を伴っており、ミノサイクリン、CAM投与、温熱療法で治癒した。

Source:中部日本整形外科災害外科学会雑誌(0008-9443)51巻3号 Page451-452(2008.05)
Abstract:症例1:35歳男。漁の最中に貝殻で左手指を負傷し、4ヵ月後に小指MP関節部に腫脹と疼痛が出現した。血液検査で赤沈値の亢進、CRP上昇を認め、化膿性腱鞘滑膜炎を疑い、滑膜切除術を施行した。病理所見でLanghans型巨細胞を伴う類上皮肉芽腫を認め、3週間の抗酸菌培養でMycobacterium marinumを分離同定した。術後はMINOの点滴を1ヵ月間、RFP、EB、CRMの内服を3ヵ月併用し、機能障害も残さず治癒した。症例2:70歳男。船上作業中に何かが右中指に刺さり、その後右中指PIP関節に腫脹と疼痛が出現した。滑膜切除術を施行し、病理所見でLanghans型巨細胞を伴う類上皮肉芽腫を認め、抗酸菌培養でMycobacterium marinumを分離同定した。術後はRFP、EB、INHの投与を開始したが、感受性検査の結果よりイソニアジドには耐性を示したため、中止してMINOを追加した。その後、機能障害も残さず治癒した。

Source:治療学(0386-8109)41巻5号 Page524-528(2007.05)
Abstract:魚卸業者に発症したMycobacterium marinum(M.marinum)感染症の一例を報告する。M.marinumは水中に広く分布しており、皮膚外傷部などがM.marinumが存在する水源に曝露された際、皮膚感染症を引き起こす。"swimming pool granuloma"または"fish tank granuloma"として知られている。診断は、生検病巣からの抗酸菌培養、組織診断によってなされる。発育至適温度が30℃と低いため、検査を提出する場合には、疑っている旨を明記する必要性がある。抗菌薬治療は3~4ヵ月間を要するが、1年近く必要な場合もある。広範で深部まで達した症例では壊死組織の切除が必要となる。(著者抄録)

Source:整形外科(0030-5901)58巻5号 Page535-537(2007.05)
Abstract:64歳男、左手関節から母指~小指の腫脹・疼痛、左環指伸展不能を主訴とした。左母指中手指節関節に魚のとげが刺さり、1週間後より腫脹してきた。前医にてステロイド投与を受けたが症状は増悪した。発症後3ヵ月、当科紹介となった。左環指は自動伸展-30°であった。非定型抗酸菌感染を疑い手術を行った。伸筋腱群は病的に増殖した滑膜と思われる硬いゼリー状の肉芽に被われ、病巣掻爬と環指総指伸筋腱再建を行った。その後、手関節屈側の著明な腫脹、中・環指のしびれ、環指の伸展不十分を認め、第2回手術を施行した。屈筋腱は病的滑膜に被われており、病巣掻爬・手根管開放を行った。また、環指総指伸筋腱が強く癒着していたため剥離し、再度再建した。後療法としてbuddy tapingして可動域訓練を行った。病理組織所見にて非定型抗酸菌感染像を認め、硝酸塩還元試験にてMycobacterium marinumが同定された。同菌感染による腱鞘滑膜炎と診断し、レボフロキサシン、リファンピシン、クラリスロマイシンによる薬物療法を行った。その後、腫脹および炎症反応は消失し、環指は自動伸展0°に回復した。

Source:皮膚科の臨床(0018-1404)49巻2号 Page125-128(2007.02)
Abstract:76歳男。海釣りで魚に左中指を噛まれ、左手背のびまん性腫脹を来たした。塩酸ミノサイクリンで軽快傾向なく、皮膚生検を施行した。左中指の瘢痕様皮疹部では、大小の非乾酪性類上皮細胞肉芽腫が真皮上層から下層にみられ、肉芽腫内にはLanghans型巨細胞が認められた。左手背では真皮内の血管周囲にリンパ球・組織球の密な浸潤と、深部に肉芽腫性病変がみられた。びまん浸潤型サルコイドーシスなども疑い、プレドニゾロンとセファランチンを投与した。約2週間で腫脹は軽快したが、その後再燃して潰瘍を伴う鶏卵大の結節が出現した。非結核性抗酸菌症を疑い抗酸菌培養を行い、Mycobacterium marinumが検出同定された。経口塩酸ミノサイクリン、レボフロキサシン、クラリスロマイシンを順次投与したが無効で、左前腕にも結節が新生し、肘関節の滑膜炎も生じたため、リファンピシン300mg/日、エタンブトール750mg/日に変更した。その結果、4ヵ月で皮膚結節は縮小し、潰瘍部も上皮化した。

Source:皮膚の科学(1347-1813)5巻5号 Page355-359(2006.10)
Abstract:71歳,男性。40年来熱帯魚屋を経営している。約4ヵ月前より右手背の紅斑に気づき,ステロイド外用剤で加療するも軽快せず当科を受診した。初診時,右手背に24×20mmの暗紅色の扁平に隆起した浸潤性紅斑を認めた。病理組織所見では非乾酪壊死性類上皮細胞性肉芽腫像を示した。組織のZiehl Neelsen染色では抗酸菌は陰性だったが,組織片の塗抹標本では全視野で1~4個の抗酸菌を認めた。組織片の培養(小川培地)では表面が淡いクリーム状のコロニーを認め,生化学的性状より本菌をMycobacterium(以下M.)marinumと同定した。さらに分離培養株を対象にPCRおよびダイレクトシークエンス解析を行いM.marinumと確定した。塩酸ミノサイクリン200mg/日の内服で8週間後に瘢痕治癒した。(著者抄録)

Source:整形外科(0030-5901)57巻9号 Page1254-1255(2006.08)
Abstract:26歳男.魚を扱う仕事に従事し,趣味で熱帯魚を飼育していた.仕事中に魚の骨が左示指基節部背側に刺さり,2週後,軽度の圧痛,しびれ感を伴った皮疹が出現し,3ヵ月後誘因なく左手背に皮下腫瘤が2個出現した.初診時所見,MRI所見より,皮膚非定型抗酸菌症を疑い手術を行った.示指基節部及び近位側の皮下腫瘤は皮膚ごと一塊にして切除し,遠位側の皮下腫瘤は皮膚は温存し腫瘤のみを一塊に切除した.Ziehl-Neelsen染色で抗酸菌の菌体を認め,DNA-DNA hybridization法の結果,M.marinumと同定された.術後,徐々に左中指中手指節(MP)関節部に腫瘤形成を認め,再発と判断して術後5週で同部位を皮膚ごと一塊にして切除した.切除切片の検査では異常所見は認めなかった.再手術後は創癒合が得られ,手背の軽度のつっぱり感は残存するが,再発はない

Source:日本手の外科学会雑誌(0910-5700)22巻5号 Page557-560(2005.11)
Abstract:症例1(61歳男).魚の骨が刺さったのを契機として左中指背側基部に結節が出現した.結節からMycobacterium marinumが検出され,同部位にガドリニウム造影MRIにおける造影効果およびタリウムシンチグラフィにおける集積像を認めた.ミノサイクリン経口投与と温熱療法を開始し,7週目からは抗生剤をクラリスロマイシンに変更して1年間継続した結果,結節は消失しガドリニウム造影効果およびタリウムシンチグラフィの集積も完全に消失した.症例2(24歳女).小外傷を契機として右小指近位指節間関節背側表層に限局する結節性病変が出現し,排膿と痂皮の形成を繰り返した.熱帯魚の飼育歴からM.marinum感染が疑われたためミノサイクリン投与を開始し,1ヵ月後に生検組織培養からM.marinumが検出されたため温熱療法を追加した.3ヵ月で治療は中止したが,1年経過して再発は認めていない

Source:皮膚科の臨床(0018-1404)47巻9号 Page1159-1162(2005.09)
Abstract:2歳男.初診の約3ヵ月前,自宅の水槽で飼育していたライギョに左手背を咬まれた.創傷は軽度で,特に治療することなく治癒したが,その後同部に紅斑が出現し,一部膿疱化した.近医で抗生剤の内服治療を受けたが改善せず,紅色結節を形成し,左前腕2ヶ所にも同様の結節が出現したため当科に紹介された.左手背の結節は6×7mm大で,結節表面中央部に小潰瘍を形成していた.病理組織学的には,表皮は軽度肥厚し,真皮から皮下組織にかけて類上皮細胞・リンパ球・好中球の浸潤による肉芽腫を認めた.生検組織の培養でMycobacterium marinumが検出された.治療は初めカイロによる温熱療法を試みたが効果なく,クラリスロマイシン+ノルフロキサシンの内服により軽快した

Source:臨床皮膚科(0021-4973)59巻7号 Page604-606(2005.06)
Abstract:65歳女.初診の約2ヵ月前に左手母指基部背面の擦過傷に気づいた.数週間後同部に暗紅色皮疹が出現し,徐々に隆起して結節を形成した.放置していたところ左手背,前腕にも同様の結節が出現した.受診時,結節は7個存在し,一部は排膿を伴っていた.患者は2年前から熱帯魚を飼育しており,水槽の掃除を素手で行っていたとのことであった.結節を生検すると類上皮細胞性の肉芽腫変化が認められた.生検時に得た膿汁を小川培地(27℃)で培養したところ4週間後に表面平滑・黄色調のコロニーが認められ,DNA-DNA hybridization法によりMycobacterium marinumと同定した.ミノサイクリン100mg/日の内服を開始し,約3ヵ月で結節はほぼ消退した.熱帯魚の水槽水からはMycobacterium fortuitumが検出された

Source:皮膚病診療(0387-7531)26巻11号 Page1375-1378(2004.11)
Abstract:30歳男.熱帯魚飼育を趣味とし,3,4年前からグラミーばかり約10匹を飼育していた.左第II指,左手背,左手首,左肘部の結節を主訴とした.左手関節部の結節を生検した.表皮はやや肥厚し,過角化していた.多数の多核巨細胞がみられ,類上皮細胞肉芽腫の形成がみられた.PASでは真菌を認めず,抗酸菌染色も陰性であった.左手関節部から得られた組織片を培養した結果,3,4日後には培地にコロニーが発育し,紫外線照射により黄変し,マイクロプレート・ハイブリダイゼ-ション法によってM.marinumと同定した.抗酸菌培養結果および病理組織検査結果から,M.marinumによる皮膚非定型抗酸菌症と診断した.ミノサイクリン200mgとフシジン酸軟膏を投与した.投与14日後,皮疹は著明に縮小し,その後更にミノサイクリンを14日間投与した

Source:形成外科(0021-5228)47巻2号 Page175-180(2004.02)
Abstract:77歳男.左手関節部掌側の結節,潰瘍を主訴とし,既往症として60歳より慢性骨髄単球性白血病であった.鯛の骨を刺し数日後,結節が出現した.その後,結節に潰瘍が生じ,M.marinum感染による左手関節部肉芽腫,化膿性関節炎と診断された.穿刺で漿液性内容物が吸引された.MRI所見で皮下膿瘍を示唆し,軟部組織のび漫性の炎症性変化が骨へ波及していると思われた.抗酸菌培養検査にて抗酸菌桿菌が認められ,DDH法にてM.marinumが認められた.手関節部におけるM.marinum感染症と診断され,腫瘍病変を切除し化学療法を開始した.皮膚欠損部は全層植皮術を施行した.術直後より化学療法を開始し改善傾向を認め,日常生活に特に問題なく経過している

Source:皮膚科の臨床(0018-1404)45巻10号 Page1241-1244(2003.10)
Abstract:70歳女.約20年ほど前より自宅の水槽で熱帯魚を世話していた.左小指を食料品のケースにぶつけ,外傷を受けたが放置していた.その後,時々,出血や疼痛を繰り返していた.同部に皮疹が出現し,漸次拡大してきた.皮膚生検を施行されたが,明確に診断されずに,ステロイドや抗生物質含有軟膏の外用,抗真菌薬内服,温熱療法にて外来通院中であったが,皮疹は改善しなかった.病理組織学的に好中球,リンパ球,好酸球を混じる類上皮細胞肉芽腫を呈した.抗酸菌同定のため,小川培地による組織片の培養とPCR法,DNA-DNA hybridization法(DDH法)の結果から,M.marinumを同定し,M.marinumによる皮膚非定型抗酸菌症と診断された.病巣部は縮小傾向を示したが,薬剤感受性試験を施行し,感受性のある塩酸ミノサイクリンの内服を行った.現在,内服中止後2ヵ月を経過しているが,左小指部の皮疹の再燃はない.使用中の水槽水をDDH法にて検討したところ,M.gordonaeを同定した

Source:The Journal of Dermatology(0385-2407)29巻12号 Page810-811(2002.12)
Abstract:35歳男.肘の赤色結節を主訴とした.趣味で熱帯魚を飼育していた.右手小指,右前腕及び肘に赤色結節が出現し,指の病変は2~3ヵ月で消失したものの肘の病変は次第に増大し,切除を行ったが治癒しなかった.生検にて肉芽腫と診断され,細菌学的検査及びDNA-DNAハイブリダイゼーションにてM.marianumと診断された.ミノサイクリン200mgを毎日経口投与し,携帯型ポケット保温器を毎夜5~6時間適用したところ,2.5ヵ月後に瘢痕化した.2年間再発はみられない

Source:皮膚科の臨床(0018-1404)44巻3号 Page386-387(2002.03)
Abstract:26歳男.趣味で多数の熱帯魚を飼育しており,2ヵ月前頃より右拇指に挫滅創を生じ,その後,周辺が発赤腫脹した.右手拇指爪囲に発赤を伴い,黒色痂皮を付着する小結節があり,右前腕部から上腕部,および,腋窩には数個の皮下硬結を触れた.手指爪囲の結節の表皮は肥厚し,真皮から皮下組織にかけて,主に類上皮細胞とリンパ球からなる肉芽腫を形成していた.右前腕の膿汁の塗抹標本では真菌・抗酸菌は検出されなかった.生検組織の抗酸菌染色では,抗酸菌は染色されなかった.生検組織のPAS染色では真菌要素を認めなかった.真菌培養・一般細菌培養はともに陰性であった.小川培地での培養では3週間後に黄白色の集落を形成し,分離菌はデオキシリボ核酸(DNA)-ハイブリダイゼーション法でMycobacterium marinumと同定された.ミノサイクリンでは改善傾向に乏しく,クラリスロマイシンに変更し,6週間で皮疹は一部瘢痕を残して治癒した

Source:皮膚科の臨床(0018-1404)43巻9号 Page1119-1122(2001.09)
Abstract:25歳女.明らかな外傷の既往はない.3ヵ月前より右中指,左小指に米粒大の紅色結節,1ヵ月前より両手背に1cm大の紅色浸潤局面が出現し,漸次増大した.近医で,抗生剤の内服とステロイド外用による治療をうけたが軽快せず,当科を受診した.熱帯魚の水槽を掃除したことがあった.小川培地による皮膚組織片,膿汁の培養で,黄白色のコロニーを認め,マイクロプレート・ハイブリダイゼーション法によりMycobacterium marinumと同定した.クラリスロマイシンの投与では十分満足な治療効果が得られず,塩酸ミノサイクリンに変更し,略治した

Source:臨床皮膚科(0021-4973)55巻9号 Page675-677(2001.08)
Abstract:34歳女.約3ヵ月前にガラスコップの破片で右手第2指を切り,その部が徐々に腫脹してきた.同時期には熱帯魚を飼育していた.初診時,右手第2指背に潰瘍を伴う紫紅色の結節を2箇所認め,その組織所見は肉芽腫性の変化であった.約2週間後に右前腕部に出現した同様の結節から穿刺して得た黄白色調の液を小川培地(25℃)にて培養した結果,4週間後に得られた単一のコロニーは表面平滑,黄色調,光発色陽性で,Mycobacterium marinumと同定された.その為,ミノマイシン 200mg/日,及び携帯カイロによる温熱療法を約2ヵ月間継続し,皮疹は徐々に消退した

Source:診断病理(1345-6431)18巻2号 Page165-167(2001.04)
Abstract:29歳男.患者は魚市場で働いており仕事中に右2近位指節関節付近に何かのトゲらしきものが刺さり,数週間後に同部に軽度の自発痛を伴う腫脹が出現した.皮膚に著変なく,右2近位指節関節部腫脹が見られた.末梢血液は正常範囲,肺に結核性病変はなく,ツ反は陽性であった.魚関係の仕事中における外傷の既往歴,発症の季節,通常の抗生剤に対する治療抵抗性などから,非定型抗酸菌症の診断のもと,関節滑膜切除術が施行された.関節滑膜は組織学的に肉芽腫性炎像を呈し,Ziel-Neelsen染色で滑膜表面の線維素滲出物内に少数ながら抗酸菌が確認された.28℃設定での切除組織の抗酸菌培養にて,M.marinumが分離同定され,M.marinum感染による関節滑膜炎と診断した

Source:Derma.(1343-0831)45号 Page1-7(2001.02)
Abstract:非結核性好酸菌は広く自然界に存在し,動物を介してヒトの皮膚に病変をつくることがある.ペットを介して皮膚に病変を作る非結核性抗酸菌症としては,熱帯魚を趣味で飼育したり,職業的に魚を扱う人の皮膚に生じるMycobacterium marinum感染症が代表的である.M.marinum感染症について述べ,最近本邦で増加している皮膚に限局するM.avium感染症にも言及した.さらに,ペットや新しい生活習慣が原因となる意外な非結核性好酸菌感染症に注意を促し,最後に皮膚の非結核性抗酸菌症全般について概説した

Source:皮膚(0018-1390)42巻4号 Page426-429(2000.08)
Abstract:70歳男.熱帯魚の飼育歴あり.右手第1指基部に直径2.5cm大の暗紫紅色隆起性腫瘤が出現した.更に,右前腕橈側にリンパ管に沿って圧痛を伴う皮下硬結も出現した.病理組織像では,真皮にリンパ球,類上皮細胞,巨細胞からなる類上皮肉芽腫形成が見られた.25℃小川培地で抗酸菌集落を認め,DNA-DNAハイブリダイゼーション法にてMycobacterium marinumと分離同定した.塩酸ミノサイクリン200mg/dayの内服投与で腫瘤,リンパ管炎共に6ヵ月後には消失した

Source:西日本皮膚科(0386-9784)60巻5号 Page664-666(1998.10)
Abstract:52歳女.死んだ熱帯魚を処分し水槽内を清掃した1ヵ月後に右第1指の爪周囲に結節が生じ,その後右手関節部にも結節が出現,更に前腕屈側に皮下結節を生じた.スポロトリキン反応は陰性で,ツベルクリン反応が強陽性であった.病理組織像は乾酪壊死を伴う類上皮細胞性肉芽腫であった.生検組織の培養では抗酸菌が分離され,DNA-DNAハイブリダイゼイション法でMycobacterium marinumと同定された.塩酸ミノサイクリンの内服3ヵ月で右第1指と手関節部の結節は平坦となり縮小したが,めまいと顔面浮腫が生じたためレボフロキサシンに変更し,更に2ヵ月間内服した.その後,残存した右前腕の皮下結節を切除し略治状態となった

Source:皮膚科の臨床(0018-1404)39巻12号 Page1891-1896(1997.11)
Abstract:症例1:59歳,農婦,埼玉県在住.熱帯魚を飼育.外傷(-).左手背に暗紅色結節性病変を生じ,ついで左前腕屈側に皮下小結節が飛石状に10数個出現した.症例2:55歳,主婦,埼玉県在住.息子のスキューバダイビング器具を洗うことがよくあった.左手首背面に結節状病変,ついでその末梢側に丘疹性病変を生じた.左拇指腹側にはびらんを伴った結節がみられた.両例とも病変からMycobacterium marinumを分離.病理組織像では,肉芽腫性変化が,症例1の手背の病変では表皮直下から真皮全層にわたって,症例2の手首背面の病変では真皮深層から皮下にかけて存在した.両例ともINH,CAM,MINOなどで略治した

Source:高知市医師会医学雑誌(1341-7258)2巻1号 Page99-104(1997.03)
Abstract:59歳男.石材業.初診:1993年11月5日初診.第2指PIP部の結節を主訴とした.1991年,砥石で左第2指に外傷.その2,3ヵ月後,海に魚釣りに行った際,ボラの背びれが左第2指PIP関節部に刺さった.同部に化膿巣を生じ切開術を2年間に2回受くも治癒せず.1993年11月5日,同部の疼痛のため当院を受診.左第2指PIP関節部の結節の病理組織検査で好中球浸潤巣,多核巨細胞,類上皮細胞肉芽腫の所見がみられたが,抗酸菌は陰性.採取した皮膚片の培養で,30°Cにおける小川培地(1%及び3%)に黄白色のコロニーを得た.この菌は生化学的検査及びマイクロプレートハイブリダイゼーション法のいずれにおいてもMycobacterium marinumと同定.ミノサイクリン,SM,RFP,EB,EVMに感受性を示し,INHには耐性.ミノサイクリン投与により約5ヵ月後治癒した

Source:皮膚科の臨床(0018-1404)39巻6号 Page921-924(1997.06)
Abstract:魚市場でマグロの解体に従事している45歳男に生じた皮膚非定型抗酸菌症例を報告した.組織片の培養で黄色のコロニーを認め,同定成績よりMycobacterium marinumを原因菌と診断した.塩酸ミノサイクリン内服8週にて略治.本例での同薬剤のMICは,検査を施行した4剤中クラリスロマイシンと共に0.39μg/mlで最も有効であった

Source:医学検査(0915-8669)45巻2号 Page135-139(1996.02)
Abstract:1)61歳男.熱帯魚の飼育中に発症したM.marinumによる皮膚非定型抗酸菌症の1例. 2)M.marinum感染症の確定診断には本菌の分離が重要であり,そのためには25℃或いは室温での分離培養が必須である. 3)M.marinumの同定にDNAハイブリダイゼーション法を利用することは,従来法に比べ少ない菌量で短時間に結果が得られ,特異性や客観性からも有用である

Source:皮膚科の臨床(0018-1404)37巻10号 Page1623-1627(1995.09)
Abstract:症例1:34歳男.金属商.熱帯魚を飼育.外傷後,右示指背に紅色肉芽腫性病変が出現.以後,同様病変が右上肢に索状に多発. 症例2:64歳主婦.息子が熱帯魚を飼育.誘因なく右上肢に紅色結節が3個出現.両症例とも病巣よりMycobacterium marinumを分離. 症例1は塩酸ミノサイクリン内服等,症例2はリファンピシン内服でいずれも良好な結果を得た

Source:皮膚科の臨床(0018-1404)35巻1号 Page121-123(1993.01)
Abstract:19歳男,左母指背に肉芽腫を生じたM. marinum皮膚感染症において,感染源として熱帯魚および亀の水槽から菌の培養を試みた.それらから4種の抗酸菌を分離し,そのうち熱帯魚の水槽から得られた菌の1つをM. marinumと同定した

Source:皮膚(0018-1390)34巻Suppl.12 Page124-126(1992.07)
Abstract:本邦におけるMycobacterium marinumの感染は密接に魚に関連して起こる.報告132例中40%は職業関連で,40%が魚水槽愛好者に起きた.殆どのケースに手の発疹があり,薬剤の選択はMinocyclineが薦められる

Source:The Journal of Dermatology(0385-2407)13巻5号 Page385-389(1986.10)
Abstract:71歳男性,3年来,熱帯魚を飼育し,素手でタンクの掃除をしていた.左手背に紅色浸潤局面が出現し,その後,前腕にも同様皮疹が散発し,腺状配列を示し,皮疹の組織学的検索と細菌培養の結果,lymphocutaneous typeのmycobacterium marinum感染症と診断された.Amikacin 200 mgの筋注を週2回,計28回行い,著効が得られた.分離されたM. marinumは0.78 μg/ml Amikacinに対して感受性を示した.M. marinumの他の臨床分離株もAmikacinに対して高い感受性を示した

Source:皮膚(0018-1390)26巻6号 Page1239-1244(1984.12)
Abstract:6歳男,熱帯魚から感染したと考えられた

Source:The Journal of Dermatology(0385-2407)11巻1号 Page37-42(1984.02)
Abstract:1969年より1980年まで,菌学的に確認された皮膚Mycobacterium marinum感染症の本邦報告例は75例に達した.これは日本における皮膚の非定型的ミコバクテリヤ感染症の82%を占めた.これら患者の半数は魚類を扱う職業に従事し,残る半数は魚飼育をホビーとした人達であった.皮疹の大半は手に出現し,しかも96%は偏側性であり,臨床的にはスポロトリコージスとの鑑別を必要とした.ミノサイクリンが第1選択薬剤と考えられている

Source:横浜医学(0372-7726)35巻4号 Page203-209(1984.08)
Abstract:1969年1月から1983年12月末までに,横浜市立大学皮膚科とその関連病院皮膚科を受診,細菌学的に証明されたMycobacterium(以下M.)marinum感染症14例について検討した.疫学的には,水族館職員7名(うち6名は同一水族館職員),熱帯魚商1名,漁師1名,熱帯魚等の飼育を趣味とする人4名であった.13例(92.9%)に魚との関連節を認め,9例(64.3%)が職業上罹患していた.臨床的には「手」に多く(85.7%),結節,肉芽腫,浸潤局面,膿瘍,潰瘍など,多彩な臨床像を呈し,皮膚固定型11例,皮膚リンパ管型3例に分類された.治療はミノサイクリンが一次選択剤として用いられ,平均6.4週間で治癒をみた.二次選択剤として,ST合剤,アミカシンは臨床的にも試験管内でも有効であった.また温熱療法も有効であった

Source:臨床皮膚科(0021-4973)38巻6号 Page585-589(1984.06)
Abstract:30歳男,水族館飼育係の左肘頭部に生じた無自覚性の15×25 mmの暗赤色丘疹で,ST合剤3 T/日の8週間連用で治癒した.なお分離株に対するST合剤MICは6.25 mcg/mlで,また,sulfamethoxazoleでも6.25 mcg/mlを示したのに対し,trimethoprimは50 mcg/mlにとどまった

Source:皮膚科の臨床(0018-1404)25巻6号 Page521-528(1983.06)
Abstract:92例の細菌学的に証明された皮膚非定型抗酸菌感染症を検討した.Mycobacterium marinum (M. marinum)感染症が75例と大多数を占めた.本邦におけるM. marinum感染症の特徴は散発例が多く,魚との密接な関連(89.4%)をもって発症し,職業的に感染した症例が約半数を占め,残る半数は魚類飼育を趣味とする症例であった.外傷の既往は70%にみられた.皮疹は手に多く(82.7%),臨床的にはスポロトリコーシスとの類似点が多く,皮膚固定型(56.9%),リンパ管型(40.3%),播種型(2.8%)に分類できた.治療はミノサイクリンがもっとも有効と思われた

Source:臨床皮膚科(0021-4973)37巻8号 Page673-678(1983.08)
Abstract:1) 40歳男,趣味で熱帯魚を飼育.RFP内服で効果なく,塩酸ミノサイクリンに変えたところ皮疹は改善した.2) 25歳男,水族館職員.RFP内服で軽快した.感染源追求のため,勤務先の水族館の水槽および濾過槽あわせて11ヵ所から試料を採取し,抗酸菌の検索を行ったが,M. marinumは検出されず,M. fortuitumを3ヵ所から検出した


だいたいこんなもんかな。最後まで見てくれた方ありがとうございます。

新しいカテゴリを設置したにもかかわらず次の「見えない敵」のネタがない(涙);;

2009/05/19(火) 09:25 | コメント:10 | トラックバック:0 |
32歳男性。
自宅の水槽を掃除しているときに、スナギンチャクのコロニーで彼の右手3本の指を負傷。
2時間後、悪寒、筋肉痛、および全身の脱力感を呈し、時間が経つにつれ悪化。
16時間後、めまい、言語障害、および目がどんよりとして、仕事場で倒れる。
20時間後、大学病院の外科救急に入院。

入院時の所見
右手人差し指、中指、薬指の3本の指に最大で5mmの傷が見られ腫脹と紅班が認められた。
手指の感覚異常と麻痺はその後20時間右手全体まで及んだ。
覚醒レベルは正常。
瞳孔は一定だったが光反応に対する遅延が認められた。
言語障害が認められたが脳神経と深部腱反射は正常。
血圧は100/70mmHg、心拍数83と正常。
聴診では心雑音が認められなかったが、心電図では不完全右脚ブロックが認められた。
肺所見は正常。酸素飽和度は100%。
筋関連ではクレアチンキナーゼ(CK198U/l)、乳酸脱水素酵素(LDH304U/l)とわずかに上昇。
C反応性蛋白(CRP、13.8mg/l)とわずかな上昇が認められた。
他の血清学的パラメータは正常範囲内であった。
処置としては補液を行った。

入院24時間後。心機能検査では異常は認められなかったが、48時間後に退院するまで右手の感覚異常、脱力感、および筋肉痛は続いた。

退院後4週間。以上の症状は認められず。

自宅水槽のスナギンチャク類2種を回収。ひとつはセンナリスナギンチャクParazoanthus sp. 、もうひとつはイワスナギンチャクPalythoa sp.と同定された。これら2種はパリトキシンの定量に用いられた。
イワスナギンチャクPalythoa sp.からはパリトキシンが検出されなかったが、センナリスナギンチャクParazoanthus sp. からは2~3mg/gと高濃度のパリトキシンが検出された。


以上は、ドイツにおけるパリトキシンの中毒例です。私ではありませんw
昨年の医学誌”Toxicon” に収載された論文を訳してみました。
訳しずらかった部分は意訳しています。アクアリストにとってどうでもいいところは省略していますw
PubMedでパリトキシンの中毒例を検索すると生物濃縮されたパリトキシンをアオブダイやハコフグ、甲殻類を摂食することによるヒトの中毒例がたくさんでてきます。本邦での中毒例も多い。

この論文の著者らによると、アクアリストが水槽に手を突っ込んでパリトキシンに中毒した症例は初めてだとか。
さらに著者らはアクアリストは海洋生物の潜在的リスクをもっと認識するべきであり、
スナギンチャク類に関しては毒性の有無にかかわらず(実際に分析してみないとわからないので)
防護マスクや手袋を使用するべきと述べています。パリトキシンを含有した飼育水をエアゾール化したものを吸い込んだら大変ですものね。


私、英語に疎いものでこの論文の解釈は間違っているかもしれません。
皆様のアクアテンションを下げてしまったらスイマセンm--m


参考文献:
Hoffmann K, Hermanns-Clausen M, Buhl C, Büchler MW, Schemmer P, Mebs D, Kauferstein S.
A case of palytoxin poisoning due to contact with zoanthid corals through a skin injury.
Toxicon. 2008 Jun 15;51(8):1535-7.
無題

2009/05/16(土) 20:32 | コメント:13 | トラックバック:0 |
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